
「必修化が進んでいるプログラミングだけと、プログラミング教育は今後どうなっていくの?」
「海外ではプログラミング教育は行ってるの?」
そんな疑問をもった保護者の方々に向けて。
この記事では、以下の点について解説します。
・プログラミング教育の市場
・各国のプログラミング教育
・今後の日本のプログラミング教育
情報化社会が進む日本で、子供たちの将来に大きく関わるプログラミング教育。
日本では、教育現場の環境整備が整っていないことや教員の専門的な指導力不足が課題として挙げられています。
そんな中、実は海外ではすでに早い段階からプログラミング教育を実践しています。
今回は、日本と各国のプログラミング教育を比較しながら現状や今後についてご紹介します。
海外と比べると日本はかなり遅れています…そのあまりの遅れにショックを受けたくない方はみないでくださいね。

他の国に比べて日本はまだまだプログラミング教育が浸透していないのが現状です。。。
日本のプログラミング教育市場について
2021年6月23日に発表されたコエテコby GMOと船井総合研究所による「2021年子供向けプログラミング教育市場調査」の結果によると、2021年は125%成長の175億円、2025年には400億円規模まで市場が急成長すると予測されています。
市場規模が拡大した背景には、2020年から小学校でプログラミング教育が必修化し、中学校や高校、大学入試にまでプログラミング教育が関連するようになったことが考えられます。
また、コロナ化によりオンラインやデジタル化が飛躍的に進んだことで、将来役立つスキルの一つとしても注目を浴びるようになりました。
日本各地でも子供向けのプログラミング教室が増えているなど、今後も市場規模が大きくなることが予想されています。
各国のプログラミング教育は?

ここでは、海外の各国のプログラミング教育についてご紹介します。
日本よりもかなり進んでいる国が多いので、参考にしていてください。
イギリス
イギリスは世界でも一早くプログラミング教育を導入した国です。
イギリスが行っているプログラミング教育「Conputing」は義務教育がスタートする5歳から独立教科として位置付けています。
このConputingはコンピューターサイエンス、情報技術、デジタルリテラシーの3つの分野から構成されています。目的は主にアルゴリズムの理解、論理的思考力の向上、創造力の強化3点が挙げられています。
ロシア
ロシアでは2009年から初等・中等教育で一貫して必修科目として導入されています。
ロシアのプログラミング教育で重要視されていることは、アルゴリズム教育です。
アルゴリズムとは「問題を解決する方法や手順」のことで、課題解決に向けて自ら考え、順序立てて物事を捉える力の育成に力を入れています。
ドイツ
ドイツでは州によって対応が異なるようです。
バイエルンやメクレンブルクなどの主要な州では、プログラミング教育が必修科目として位置付けられています。一方でまだ必要性を議論している州もあり、重要性は浸透しつつあるが国全体としてはまだまだ発展途中であることがわかります。
アメリカ
以外にもアメリカはプログラミング教育が必修化されていません。
ですが、それに代わる「コンピュータサイエンス」という科目が6歳から選択科目として設定されています。
コンピュータサイエンスはコンピュータを活用する上で基礎となる分野なため、コンピュータに触れる機会は設定されています。
インド
IT大国と言われているインドでは、2005年から数学の一部として「ICT」と「コンピュータサイエンス」が位置づけされました。
初等教育段階からコンピュータに触れる気概が設定されていて、アプリケーションのツールを設計したり、効果的に使うスキルを学んだりするカリュキュラムが設定されています。
オーストラリア
オーストラリアは2014年からICT活用スキルが一般的なスキルとして位置付けられています。
また、iPadやMac bookなどの使用を学校で義務づけているところもあるほご、プログラミング教育が重要視されています。しかし、日本同様にまだプログラミング教育が充実しているとは言い難い状況です。
韓国
日本と同じアジアの先進国である韓国は、2007年からプログラミング教育を導入しています。
また、2011年には、イギリスと同じくConputing教育に取り組んでいるため、小学校段階から情報モラルや論理的思考力育成などに力を入れています。
段階が上がるにつれて、アルゴリズムやプログラミングの設計など、将来必要な最低限のスキルについても学んでいます。
今後の日本のプログラミング教育はどうなる?
学校現場で行われているプログラミング教育は環境整備が整っていないことや教員の専門性の低さなど多くの課題があげられています。
プログラミング教育の課題を受けて都道府県や各地域、学校が様々な対策を行いながら、課題解決に向けて取り組んでいる最中です。
東京都を中心に学校現場でのプログラミング教育が徐々に浸透してきてはいますが、日本全国に広がるにはまだ時間がかかります。
その一方で、子供向けのプログラミングスクールが増えていることもあり、学校外で行う習い事の一つとして考えている家庭も増えてきています。
どちらの視点からもプログラミング教育は、将来必要なスキルが身に付く大切な教育の一つとして浸透していくことが予想されます。
まとめ

小学校での必修化をきっかけに注目を集めだしたプログラミング教育。
デジタル化が加速する中で、将来の子供たちの選択肢を広げる大切な教育の一つです。
学校現場はもちろん、プログラミングスクールなど学校以外でもプログラミング教育を学ぶことができる環境が増えてきているため、今後もプログラミング教育の重要性を考えていく必要があります。

まずは先生や保護者の方々がプログラミング教育に興味をもつことが大切ですね!
今後もプログラミング教育について一緒に考えていきましょう!
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